外国人に「出身どこ?」と聞かれ東京と答えてしまう現象に名前をつけよう
アメリカ留学中のアカガメです。僕は愛知県出身で、18歳の春に東京の近くに住むことになりました。それを踏まえて、以下の会話をお聞きください。
パ: パリピ (米国人) ア:アカガメ
パ: Where are you from? (出身はどこ?)
ア: Japan. (日本だよ)
パ: Which part are you from? (日本のどのあたり?)
ア: Tokyo. (東京だよ)
パ: Oh, cool bro. (わあぉ、いかしてるね)
僕は"Aichi. "(愛知だよ) と答えるべきところを、"Tokyo."と答えてしまうんです。それも、ほぼ反射的に。
僕は愛知好きですし、18年間住んできましたし、東京よりよっぽど思い入れがあります。それでも、Tokyo.と言ってしまうんです。
そこで、今回は「この現象がどうして起こるか?」にスポットを当て、メカニズムを究明していきます。
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なぜ、東京なのか?
1. Tokyoは有名
一番の理由は東京の知名度。"Tokyo."と言っておけばなんとかなる風潮はあります。そして向こうも"Tokyo."を期待しているんじゃないかと思うときがあります。
例えば初対面で出身を聞かれたときに、"Yamaguchi."とか"Ehime."といわれても、
「ん、そこは日本の上の方かな、下の方かな?」
となり、正確な位置をつたない英語で教えたあと早ければ5分、遅ければ15分で忘れ去られる情報になってしまいます。
一種の挨拶の形式があるなかで、出身に説明を割かないよう、いわば共通言語であろう"Tokyo."を選ぼうとする意識が僕のなかで働いているのですね。
愛媛出身のヒトも、山口出身のヒトもごめんなさい。
僕は本気で愛知県出身を説明するときは、"TOYOTA"を中心に説明します。どれだけ相手の知識の枠に引っかかるかを考えないといけないですね。
2. Tokyoに住んでいたから
東京に住んでいたから東京出身だというのを正当化できるんじゃないかと思うこともしばしあります。東京に3年、愛知に18年住んでいましたが、関係ないですよね。
そして正確には神奈川県に住んでいたのですが、東京出身で差し支えないですよね。
3. "Tokyo."の響きがいい
発音的にも、口に出しやすい響きをしています。流れるように発音できる。
さらに、"Tokyo."の響きを受けとった外国人の脳内には、"Tokyo."のもつ言葉の意味が駆け巡ります。
「Cool, Anime, Sushi, Karaoke, Sake, Shibuya, Pokemon」
要するに、外国人にとって東京とは、日本のぜんぶなのです。東京=クール、アカガメ=東京出身、アカガメ=クールのもはや十八番の生きいそぎ演繹法が成立します。
クールにみせようとしちゃうアカガメにとって、Tokyoは肩書きとして外せないんです。
命名
メカニズムを解明したご褒美として、外国人に「出身はどこ?」と聞かれて「東京」と答えてしまう現象に名前をつける権利が与えられました。
うーむ、重荷すぎる。
「出身時無呼吸トーキョー病」で。
手抜き。
まとめ
自分の出身地をちゃんと伝えるのが一番です。
自分の出身地を説明するのが難しかったら、"Tokyo."でシティ感だしてもなんとかなるんで。で、"Tokyo." というとだいたい、東京観光したことあるよ、とか弟が兄が東京に住んでいるよって返ってくるので、やっぱり東京は偉大です。
アカガメは無意識にTokyo.と発したあと、良心の呵責にさいなまれます。
どこまでもひとがいいんですね。
祖国、愛知についてはこちら。
初対面のときあるある、まだあります。