「多重知能理論」診断を受けてみれば、自分の長所がわかる
どうも、アカガメです。
プロフィールで触れたように、自分の才能を発揮し、よりよく生きるには「何かしら自分の秀でているものを見つけて、それを最大限に発揮するまで努力をしつづける」ことが重要です。
突き詰めると「自分の長所を見つける」ことと、「努力をつづける」こと。
この二つのテーマを主軸として、それに役立つ情報を提供していきます。そこで今回は、前者のテーマ「自分の長所を見つける」について『多重知能理論』をメインにとりあげながら書いていきます。
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どうやって長所をみつければいいの?
長所の探し方もみつけ方も人さまざまです。強み診断を受けてみたり、自己分析の本を使う手もあります。実際に僕も留学前に一通りやりましたし。
まあ、考えつめて自然にわかるのがいいんですけどね。
さて。
僕が知っている長所診断のなかでも、一番影響をうけたのは、『多重知能理論』の診断です。
『多重知能理論』とは?
さまざまな議論を経て生まれたのが、ハーバード大学教授のハワード・ガードナー氏による「多重知能(Multiple Intelligences=以下MI)」の理論なのです。
この理論の中核にあるのは、「知能は単一ではなく、複数ある」「人間は誰しも複数 (現在は8つ) の知能を持っている。長所やプロフィールが個人によって違うように、人によってある知能が強かったり、ある知能が弱かったりする」という考え方です。人間の知能についての研究はまだ完成されているわけではありませんが、このMI理論は現在、世界各国の教育現場やビジネスの世界で取り入れられています。
長所診断といえば、
あなたの優れているものは「柔軟性」「挑戦力」「協調性」です。
という形式のものが多いですよね。
「まあそうだろうな。自分は、柔軟に物事を考えられるし、グループの和を大事にする人だもんな。でも、なんか求めてる答えと違うんだよなあ」
一般的な長所診断の結果は、どの分野に、どのようにそれを活かせばいいのかが曖昧です。つまり、痒いところに手がとどかない。そう思ったことがあるひとにはおすすめです。もっと基礎的なところ、自分が何に興味をもっているか、何が得意なのか、その方向性を示してくれるのが『多重知能理論』です。
ハワード・ガードナー氏の提唱した『多重知能理論』は、「人間の知能」を、IQといった「頭の良さ」で定義づけるのではなく、異なった8分野の知能が合わさって成りたったものとしています。
僕は勉強して、東京のそれなりの大学に入ったわけですが、だからといって就職がうまくいくとは限りませんし、現にゼミの面接ですら落ちました。僕のまわりにも将来やりたいことが分からなくて、進路で悩むひとばっかりです。だって、いままでは学校の成績という面でしか評価されていなかったのですから。社会はもっとさまざまな価値観で成りたっているのだと、大学生になって気づきました。
『多重知能理論』は、それらさまざまな価値観を反映した8つの尺度でなりたっています。そして僕に、ある程度の方向性を教えてくれました。単一の価値観から放り捨てられ右も左も分からなくなった僕のいくべき方角を、です。
『多重知能理論』の内容
『多重知能理論』は、人間の知能を8つの能力に分けて評価します。
1. 言語・語学知能
2. 論理・数学的知能
3. 視覚・空間的知能
4. 音楽・リズム的知能
5. 身体・運動感覚知能
6. 博物学的知能
7. 対人的知能
8. 内省的知能
それぞれ、具体的に見ていきます。知能の説明は、""8つの知能(MI)"で自分の可能性を見つめ直す" http://www.nichinoken.co.jp/np5/nnk/multiple_intelligences/mi/mi.htmlからの引用です。
1. 言語・語学知能
話をする、文字や文章を書くなど、ことばを効果的に使いこなす知能。言葉を使って人を説得したり、情報を記憶したりする知能。
言葉の配列や構造・音・意味・言葉の特質を巧みに使いこなすことができる。
作家や演説家、弁護士といったことばを扱う職業に向いています。
2. 論理・数学的知能
論理的なパターンや相互関係、命題(仮説や因果関係)、また抽象的な概念に対応できる知能。数字の意味をとらえて操作したり、何かを明快に論証したりすることができる。
科学者や数学者といったものに向いています。
3. 視覚・空間的知能
空間および空間の中に含まれるものを的確に認識したり、その認識を自由に転換させたりすることができる知能。色・線・姿・形・距離・場所などの要素それぞれにも、またそれらを複合的に組み合わせたものにも敏感に反応することができる。
つまり、空間把握にすぐれていて、目でみたものを正確に描くことができる知能です。何がどうしたらどうなるのか、というパターンを頭のなかで認識できるというのもここに入ります。
パイロットやデザイナー、外科医、建築家、彫刻家、棋士などに向いています。
4. 音楽・リズム的知能
さまざまなメロディー・リズム・ピッチ・音質などを認識したり、識別したり、つくり出したり、表現したりする知能。
作曲家や演奏家など、音楽を扱うことに向いています。
5. 身体・運動感覚知能
考えや気持ちを自分の体を使って表現したり、自分の手でものをつくったり、つくりかえたりする知能。手先を器用に使ったり、体を使って取り組んだりすることができる。
問題解決や、何かを作り出すために、身体を使う能力。
スポーツ選手、ダンサー、俳優、工芸家などに向いています。
6. 博物学的知能
身の回りにあるさまざまな事象を認識し、違いや共通点を見つける知能。自然現象にとどまらず、分類する視点を自らつくり出したり、一度分類したものを違った視点で再分類してみたりすることができる。
生物学者や、環境について考えるひとに向いています。
7. 対人的知能
他人の気持ちや感情、モチベーションなどを見分ける知能。表情・声・ジェスチャーに反応したり、人間関係におけるさまざまな合図を読み取ったり、その合図に効果的に反応したりすることができる。
販売員や教師、政治的指導者に向いています。
8. 内省的知能
長所短所に関わらず、自分自身について正確に把握し、その上で行動を起こせる知能。自分を尊重したり、律したり、大切にすることで、自分の行動スタイルをつくることができる。
精神分析家、宗教的指導者、哲学者に向いています。
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具体的な診断方法
診断できるサイトはおもに2つです。
まずはこちら。 "8つの知能 (MI) "で自分の可能性をみつめ直す。
http://www.nichinoken.co.jp/np5/nnk/multiple_intelligences/mi/mi.html
24問の質問で構成されているので、手軽に診断を受けることができます。
24問しかないぶん、質問ひとつひとつの回答が結果に影響しやすいです。また、具体的な質問が多いです(たとえば、ドライブ中に景色ではなく看板の文字に注意を払います)。それと、スマホからの診断には対応していません。少なくとも僕がそうでした。
こちらは、時間のある方用。英語版の診断テストです。
Multiple Intelligences -- Assessment
全56問あり、質問も具体的すぎません。1(当てはまらない)〜5(とても当てはまる)の5段階の選択肢があります。
英語が苦手というひとのために、下記に簡単な日本語訳を載せておきます。
診断結果は、優れている知能3つの詳しい説明と点数、他の5つの知能の点数で出てきます。もちろん、結果も英語で出てくるのですが、書いてある内容は、先の8つの能力の説明とほとんど変わりません。
僕の場合、言語知能、内省的知能、対人的知能がほかの知能より優れているとの診断結果がでました。逆に論理・数学的知能や、博物学的知能は、まあ…
遠慮して5をつけられず、ある程度の4をつけるひともいるだろうし(僕がそうです)質問の内容が具体的すぎて当てはまらない場合が出てくると、ひとによって数字の値に差ができます。そのため、数字が高い低いに一喜一憂するよりは、どの能力が他と比べて高いか、に着目した方がよいです。
まとめ
僕は、英語の教科書に載っていた『多重知能理論』の診断をやってみて、内省的な知能の存在に気づきました。というか、内省的な能力が長所とみなされることにいままで気がつきませんでした。
そのため、留学中の授業で、哲学と心理学を取ることにしました。哲学を勉強してみると、自分の考えていたことが、昔の哲学者にとっての大きなテーマを成していることもあり、食わず嫌いはだめだなあと感じた次第です。
『多重知能理論』の診断で発見することができた長所は、なぜこれが長所なのか、一度自分の過去の経験を振り返ってみることをおすすめします。
僕の場合だったら、国語は得意だったし、文章を書くことに抵抗がなかったこと、また、自分自身のことについてよく考えをめぐらしていたことに思い当たりました。そういうところに得意なことが、すなわち長所が、隠されているのだと思います。
また、その長所を意識しながら、それを伸ばせる活動(僕だったら日記を書いたり、語彙を増やしたりする活動)を習慣づけられるとなお良いです。
『多重知能理論』の診断結果が、あなたにとって有意義なものになるのを願います。
英語版・『多重知能理論』診断 訳
1. 語彙力が豊富なほうだ
2. 数字や数学記号を使うことはたやすい
3. 音楽は日常生活に欠かせないものである
4. 外出時、自分と自宅の位置関係をいつも把握している
5. スポーツが得意だと思っている
6. どの歳のひとにも好かれているように感じる
7. 他人の欠点が自分自身にもあるか、よく考える
(ひとの振りみてわが振り直すか、直さないか)
8. 動物や植物は自分にとって重要なものだ
9. 新しい単語を身につけるのが好きで、得意だ
10. 物事の関係性や、発見したものを論理的に説明するほうだ
11. クラシックから現代音楽まで、さまざまな音楽に興味をもっている
12. 方向音痴ではなく、地図上で自分がどこにいるのか把握できる
13. すこぶる体調がよく感じる
14. どんなひとと一緒にいても苦にならない
15. 自分が他人に与える影響をいつも考えている
16. ペットが好きだ。あるいは、ペットを飼いたい
17. 読書が好きで、また得意だ
18. 身の回りの数学的な割合がよく目につく
19. リズム感には自信がある
20. どの方角に行けばその場所にたどり着けるか、簡単に分かる
21. バランス感覚や目と手の感覚のずれを修正することがたやすく、球技が得意だ
22. 分け隔てなく(偏見なく)、誰とでも接することができる
23. 自分の行動に責任をもち、また、自分が何者であるかが分かる
24. 自然について学ぶことが好きだ
25. 難しい講義を聞くのが楽しい
26. 数学はいつでも好きな授業だった
27. 若い時から音楽に携わっていて、今もつづけている
28. 自分が見ているものを、そのまま描くことができる
29. 速い運動にも、身体能力で対応できる
30. 新しい環境や、一風変わった状況に置かれることを楽しめる
31. 細かいことにこだわって、無駄に時間を使おうとはしない
32. 自宅にある植物の世話を楽しんでいる。
33. 日記をつけるのが好きだ
34. 数学の問題を考えたり、統計をしたりするのが好きだ
35. 楽器を弾いたり、歌をうたうのが得意だ
36. 絵を描くことでほかの人を喜ばせることができる
37. アウトドアが好きで、季節に応じてさまざまな野外活動をする
38. 他人が物事をうまくやったときに、褒めるのが好きだ
39. 自分の所属するコミュニティーや地域、または世界で起こっている問題をよく考え、それについて自分が何をできるか検討している
40. 釣りや昆虫採集が好きだ
41. 詩を読むのが好きで、ときどき自分で書いてみる
42. 数学的な考え方でまわりのものを理解している
43. ある曲のメロディーについて尋ねられたら、すぐにそれを思い出すことができる
44. あるものの色や形や影を、容易に描き再現することができる
45. 個人やグループで競い合うことが楽しい
46. 他人の嫌悪や意図を、すぐに察することができる
47. いつも自分自身に正直だ
48. 自然公園などでハイキングをするのを楽しんでいる
49. 話すことが好きで、自分が見たり聞いたりしたものを他人によく話す
50. パズルをするのが好きだ
51. 音楽の才能には自信がある
52. 立体的にものを把握することが得意で、また、立体的なものをつくるのも好きだ(彫刻などの作品)
53. 動き回るのが好きだ
54. 知らない人と一緒にいても安心できる
55. 一人でいるのが好きで、自分自身や人生のことについてよく考える
56. 動物園にいくのが好きだ
これを知って、自分の強みがわかるようになりました。
強みを見つけるにはこれも有効。